Perform売却で「DAZNは賭け屋」説、ほぼ終了。

今回発表された、DAZNグループ(旧パフォーム・グループ)のB2B部門の売却について、もう少し詳しく書いてみましょう。

売却の対象となったB2B部門には、スポーツ関連のさまざまなデータを提供している「Opta」「RunningBall」「Watch&Bet」などが含まれる。
このWatch&Betというのはその名の通り、スポーツベッティング業者向けに映像やデータを提供している部門。ここを手放すということは、すなわちスポーツベッティングから得られる収益の大半を手放すという意味。

よくDAZNが日本に上陸してきたときに「あそこはギャンブルで儲けてる会社だから信用できない」とか、「将来のカジノ解禁を見据えているのでは?」といった言説が飛び交っていたけど、これらは今後的外れになる。
もっとも、Performとこれを買収したSTATSが合併した新会社(名称未定)については、DAZNグループが少数株主として残るので完全に接点がなくなるわけではない。新会社とDAZNグループは今後も最大のパートナーであり続ける。

また、放映権については、競技団体と提携して管理しているものについては新会社に移るものと思われる。具体的にはNFLやWTA(女子テニスツアー)、FIBA(国際バスケットボール連盟)との提携などがあげられる。

DAZNについては放映権を購入する立場となる。また、Goal.comやSportingnewsといったメディア事業もDAZNに残る。

売却金額は明らかにされていないが、他の記事では10~15億ドルと推定されている。この資金はDAZNに投資される。放映権、インフラ増強、サービス向上。どれも大事なだけにメリハリのある使い方が求められる。

今回の件は「DAZNが買収された」のではなく、「DAZNグループの事業の一部が買収された」というのが正しい表現。ここはきちんと押さえておきましょう。

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